志、未来へ繋ぎたい 皆様と共に行動を起こし、この危機を解決し日本の健康に貢献したいと願っています。

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目次

基調講演 きみが外科医になる日

長崎大学名誉教授・長崎市民病院理事長 兼松 隆之先生

若手心臓血管外科医の日常と夢

長崎大学大学院 心臓血管外科 久冨 一輝先生

もし外科の研修医がドラッカーの「マネジメント」を読んだら

京都大学 肝胆膵・移植外科学 准教授 海道 利実先生

「添う心」~切るからには~ある外科系女子Old Typeのつぶやき

九州医療センター 肝胆膵外科部長 髙見 裕子先生

General Thoracic Surgeryの道を究めたい

長崎大学大学院 腫瘍外科 土肥 良一郎先生

特別講演 青年よ、熱き心で外科医を目指せ!

順天堂大学 心臓血管外科 教授 天野 篤先生

もし外科の研修医がドラッカーの「マネジメント」を読んだら
京都大学 肝胆膵・移植外科学 准教授 海道 利実先生

写真:セミナーのようす

雑誌「プレジデント」の記事で「年収2000万の勉強法」という特集が組まれたことがあった。 その中で「人生で一番勉強したのはいつですか?」という問いがあった。医師であれば大学受験のころ、あるいは医学部の卒後1~5年あたりが該当するかもしれない。 だが、年収が高いビジネスマンの回答で最も多かったのが「いま現在、人生で一番勉強している」(約27%)で、「大学受験のとき」と回答したのは13%程度だった。 学生時代の勉強は、いわば勉強のための勉強で、明日からすぐに生活の役に立つものではない。 一方で、社会人の勉強は、明日からの仕事に活かせるのが特徴だ。「勉強するのはいつか?」という答えは、まさに「いまでしょ?」と言うしかない。 医学生や研修医の中には「医学の勉強はしていますが…」と言う人もいる。 だが社会人になると、学校では教わらない、教えてくれないことの方が重要だ。 これを学ぶには、人生経験を積み、本を読むしかない。

写真:セミナーのようす

ドラッカーは著書の中で「顧客の創造」と「マーケティングとイノベーション」を謳っている。 これを医療に置き換えて考えてみよう。 私にとっての顧客は、患者や上司、同僚・部下、コメディカル、医薬品業界、そしてこのセミナーを聞いている皆さんだ。 この顧客に対してマーケティング、つまり顧客ニーズを知り、市場を作らなければならない。 患者のニーズは「手術や治療の成功」「早期回復」などであり、皆さんのニーズは「有益な話」「眠くならない」ことだろう。 一方、イノベーションとは何か?

イノベーションを巻き起こしたノーベル賞受賞者の山中伸弥先生は、かつての師から「研究に大切なことはVWだ」と言われたという。 すなわち「VisionとWork hard」だ。つまり、軸をぶらさずに徹底的にやるということだ。 私は紆余曲折の末に今の仕事をしているが、患者に良いと思うことは積極的に導入し、逆に良くないことは躊躇なく止めるというVision を持っている。「ドナーの傷を少しでも小さくし、腹直筋を切離せずに温存したい」という想いから、長崎大学の江口先生、高槻先生と ともに、腹腔鏡補助下ドナー手術を導入した。向上心を持ってやれば、必ずイノベーションを生み出せると思っている。

外科研修医のニーズは「1.手術したい」「2.手術がうまくなりたい」「3.学会発表や論文作成したい」「4.プライベートの時間がほしい」「5.給料を上げてほしい」「6.楽しく仕事をしたい」の6つだろう。 当科の手術方針は、「一人のスーパーマンより、多くの『肝移植ができる外科医』を!」だ。 誰がやっても同じ手術ができるよう標準化し、後期研修医や若い医師にも積極的に執刀させている。 実際に2011年度の教授以外の執刀率は、レシピエント手術の約86.8%、ドナー手術の同98.7%となっている。 真面目に研修した外科医にチャンスを与えることで、究極的には「誰でも肝移植ができる」状況を目指している。 一方、学会発表については、学会の抄録を完璧に作成し演題応募と同時に論文作成に取りかかれば、学会発表までに論文が完成している。 6番については、京セラ創業者の稲盛和夫さんが「人生を極めるには好きな仕事をするべきだが、好きな仕事はなかなか選べない。 だから、与えられた仕事を好きになれ」と言っている。 アップル創業者のスティーブ・ジョブズは「情熱を持つ人だけが世界を変えられる」と言っていた。 せっかくの人生なので、自分の好きなことを見つけて、情熱と高い志を持って取り組んでほしい。

演者略歴

海道 利実先生

海道 利実(かいどう としみ) 先生
京都大学 肝胆膵・移植外科学 准教授

(1963年 3月18日生)福井県福井市生まれ

【学歴】
1987年 3月 京都大学医学部卒業
【職歴】
1987年 5月 京都大学外科学教室入局
1988年 4月 公立豊岡病院外科
1992年 4月 京都大学大学院医学研究科博士課程入学
1996年 3月 京都大学大学院医学研究科博士課程卒業
1998年 4月 日本学術振興会リサーチアソシエイト
1999年 2月 京都大学 腫瘍外科(旧第一外科)助手
2001年 4月 大津市民病院外科医長
2007年 4月 京都大学 肝胆膵移植外科 助教
2009年 10月 京都大学 肝胆膵移植外科・臓器移植医療部 准教授
【所属学会】
日本外科学会、日本消化器外科学会、日本肝胆膵外科学会、日本移植学会、日本臨床外科学会、日本肝癌研究会、日本肝臓学会、日本消化器病学会、日本静脈経腸栄養学会、ESPEN、ILTS、他
【指導医・専門医・評議員】
日本外科学会指導医・専門医、日本消化器外科学会指導医・専門医、日本肝胆膵外科学会高度技能指導医・評議員、日本肝臓学会専門医、日本臓器保存生物医学会評議員、日本移植学会移植認定医、他
【受賞歴(2007年以降のみ)】
2007年 第19回日本肝胆膵外科学会理事長賞
2008年 第20回日本肝胆膵外科学会会長賞
JDDW2008秀逸ポスター賞 第21回日本外科感染症学会優秀演題賞
2009年 第45回日本肝臓学会総会優秀演題賞
2012年 日本静脈経腸栄養学会フェローシップ賞
2013年 日本肝臓学会 第15回AJINOMOTO Award最優秀研究賞、他
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