志、未来へ繋ぎたい 皆様と共に行動を起こし、この危機を解決し日本の健康に貢献したいと願っています。

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目次

基調講演 きみが外科医になる日

長崎大学名誉教授・長崎市民病院理事長 兼松 隆之先生

若手心臓血管外科医の日常と夢

長崎大学大学院 心臓血管外科 久冨 一輝先生

もし外科の研修医がドラッカーの「マネジメント」を読んだら

京都大学 肝胆膵・移植外科学 准教授 海道 利実先生

「添う心」~切るからには~ある外科系女子Old Typeのつぶやき

九州医療センター 肝胆膵外科部長 髙見 裕子先生

General Thoracic Surgeryの道を究めたい

長崎大学大学院 腫瘍外科 土肥 良一郎先生

特別講演 青年よ、熱き心で外科医を目指せ!

順天堂大学 心臓血管外科 教授 天野 篤先生

General Thoracic Surgeryの道を究めたい
九州医療センター肝胆膵外科部長 土肥 良一郎先生

写真:セミナーのようす

2005年3月に長崎大学医学部を卒業し、長崎市立市民病院で初期研修を受けた。学生の頃は漠然と内科に進むことを考えていた。外科は魅力的であったが、長い時間の手術に耐えられる自信がなかった。初期研修中、ある外科医と出会った。彼は「手術が面白くて仕方がない」と言い、多い日は1日4件の手術をこなしていた。その外科医が熱心に私を外科に 誘ってくれたため、外科に興味は湧いていたが、まだ手術が魅力的だとは思わなかった。周りの医師たちが入局先を次々と決める中、私は初期研修が終了したにもかかわらず、まだ進路を決められずにいた。外科医になるからには、神の手を持つ「スーパードクター」を目指したかったが、実際に自分はそこまで行けるのか自信がなかったのだ。

長崎大学病院での後期研修では、心臓血管外科や脳神経外科など、外科を中心に5つの診療科を回った。そこで一流の外科医と会い、その手技に魅了された。外科医の働きに裏打ちされたオーラがあり、また生き方も魅力的だった。私が一流だと感じた外科医が「君も立派な外科医になれる」と後押ししてくれた。 これがきっかけとなり、外科医になる決心がついた。同級生と比べると迷って時間をかけた挙句の選択だったが、今も自分には必要なステップだったと思っている。ここで描いた夢が、今の自分を動かす力となっている。

ただ、一流の外科医にあこがれるだけではなく、そこに近づかなくては意味がない。憧れを現実に変えるには、「適切な領域選択」「適性・才能の有無」「良き指導者に出会う」ことが必要だ。研修医の段階で、本当に適切な領域を選ぶことは難しい。ただ、単純に「楽しい」「興奮する」仕事を選ぶしかない。 適性は、自分だけで判断するものではなく、スカウトする側の"審美眼"もある。野球選手などと同様、スカウトは一流の選手を見抜く目がある。そして夢を描いているうちに、きっと良い指導者との巡り合いがある。そのめぐりあわせを信じてみることも大事だと思う。

写真:セミナーのようす

私の専門領域であるGeneral ThoracicS u r g e r yの魅力は、エキサイティングな手術ができる点にある。手術の成否が患者の生命やQOLに直結する。術中に心停止し、開胸して心臓マッサージをすることもある。だからこそ、手術はいつも強い緊張感を持って挑む。 胸部は重要臓器が密集するため、多種多様で難易度の高い手術手技が開発されてきた経緯がある。いま胸部外科手術で注目すべきは「鏡視下手術」「肺移植」「拡大手術」だ。中でも拡大手術は、微細な腫瘍などを発見・切除できる点で、高い可能性を感じている。

最後に「一流の陰に、もうひとりの一流あり」という言葉がある。良き指導者と出会い、立派な外科医になってほしい。

演者略歴

土肥 良一郎先生

土肥 良一郎(どい りょういちろう) 先生
長崎大学大学院 腫瘍外科

(1965年 9月24日生)愛媛県今治市出身(今治西高)

【学歴】
2005年 3月 佐賀大学医学部医学科卒業
【職歴】
2005年 4月 長崎市立市民病院 初期臨床研修 (2年間)
2007年 4月 長崎大学病院 後期臨床研修 (1年間)
移植消化器外科、心臓血管外科、腫瘍外科、脳神経外科で研修
2008年 4月 長崎大学大学院腫瘍外科 入局
佐世保市立総合病院、大分県立病院、長崎医療センターで外科修練
2012年 4月 大学院
現在大学院2年生で研究に従事
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